動体視力テスト

GUIDE 04 / 07

年齢によって動体視力はどう変わるのか — 研究から見る変化

5歳から92歳までの826名を測定した研究、若年層と高齢層を比較した研究、運動が加齢による低下を遅らせるという研究を出典とともにまとめました。

年を取ると動体視力が低下するという話はよく耳にします。実際の研究は、いつ最も良く、どれくらい、なぜ低下するのかについていくつかの手がかりを与えてくれます。ただし研究ごとに検査方法が異なるため、数値を互いに、あるいはこのサイトのスコアと直接比較することはできません。

10代半ばにピーク、20歳以降は着実に低下

IshigakiとMiyao(1994)は5歳から92歳までの826名のDVAを測定しました。切れ目が40分(視角)のランドルト環を速い速度から徐々に遅くしていき、切れ目を見分けた速度を記録する方式でした。結果は15歳前後で最も良く、20歳からは一定の速度で低下しました。 男性はほとんどの年齢でやや良い結果でしたが、統計的に有意な差が見られたのは5歳のみで、個人差が大きいものでした。

高齢者の低下は目の運動によるものか、光によるものか

LongとCrambert(1990)は平均19.6歳の群と67.6歳の群のDVAを30〜120 °/sの範囲で比較しました。若年群がほぼすべての条件で良い結果でしたが、視標の明るさを調整すると差はほとんど消えました。 研究チームは、高齢者の低下を目の運動系の老化よりも網膜に届く光の減少(瞳孔の収縮、水晶体の混濁など)で説明しました。明るい場所と暗い場所で結果が大きく変わりうるという意味です。

子どものKVA

日本の研究をまとめたレビューによれば、8歳から17歳の間ではKVAが大きく変わらなかったという報告があります。成人期に入ると年齢とともに低下し、アスリートは同年代の非競技者より良い傾向が報告されています(Sawakiら、2022)。

運動が低下を遅らせる可能性

MuiñosとBallesteros(2015)は30歳未満と60歳以上の柔道・空手選手と非競技者を比較しました。選手は両年齢層でDVAが良く、特に速い速度条件では高齢の選手が同年代の非競技者より明らかに優れていました。 動いている対象を追い続ける運動習慣が加齢による低下を減らせるという解釈です。ただし、選手になる前から良かった可能性も排除できません。

このサイトで年齢比較を行わない理由

上記の研究はすべて制御された検査機器で測定されたものであり、画面・リフレッシュレート・距離がまちまちなウェブテストの基準ではありません。根拠なく「20代平均」や「上位数%」を付けると誤解を招きやすいため、このサイトは個人記録の推移のみを表示します。年齢による変化が気になる場合は、同じ端末・同じ距離・同じ明るさで定期的に測定し、自分自身の曲線を作ってみてください。

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